3.2 アプリケーションからの印刷

Photo by (c)Tomoyuki.U( http://www.yun.co.jp/~tomo/photo.html)

Linuxの多くのアプリケーションは、印刷機能としてpostscript(以下psと略します)の出力をサポートしています。

このタイプのアプリケーションでは、psの出力をBJフィルタに渡すため、印刷コマンドの設定が必要な場合があります。

【printcap.localまたはprintcapで指定したプリンタ名がpixus550i_usb_psの場合の例】

   印刷コマンド:lpr -Ppixus550i_usb_ps

印刷出力がpsファイル形式でないアプリケーションでは印刷はできません。


BJフィルタ起動後の印刷設定方法は「4. フィルタの設定」で説明します。

■用紙サイズの指定

psファイル印刷時の用紙サイズは、/usr/local/bin/pixus550i_psのpapersizeに設定されています(デフォルトはa4)。

変更する場合は、rootユーザでエディタを使って編集します。

【用紙サイズをB5にする場合の例】

   papersize=b5

指定できる用紙サイズは、以下のとおりです。

    a5 / a4 / b5 / letter / legal / a6

  • アプリケーション、/usr/local/bin/pixus550i_psおよびBJフィルタで指定する用紙サイズを同一にしてください。
    ただし、元データの縦横比率によっては、アプリケーションによる拡大縮小時に余白が多くなってしまうこともあります。
  • また、画像を切り取られたくない場合は、/usr/local/bin/pixus550i_psで指定する用紙サイズを、アプリケーションで指定する用紙サイズより大きくしてください。
■アプリケーションが付加したマージンの削除

アプリケーションが出力するpsファイルには、アプリケーション上で表示されている画像に余白が付加されている場合があります。

その場合は、BoundingBoxを利用すると、psファイルから画像データ部分のみが抽出され、アプリケーションが付加したマージンを削除することができます。

画像領域抽出を行うには、アプリケーションの印刷設定画面で、印刷コマンドを指定する際に、lprに<-J ”--bboxon ”>というオプションを指定します。

 例: lpr -Ppixus550i_usb_ps -J”--bboxon”

アプリケーションによって、BoundingBoxが信用できない場合や、印刷コマンドを指定できない場合があります。
そのため、BoundingBoxを利用してアプリケーションによって付加された余白の削除を行うためには、以下の2つの条件を満たすアプリケーションを使用する必要があります。

  1. 正しいBoundingBoxを設定する
  2. 印刷コマンドを指定することが可能である

これらの設定が実行できるアプリケーションの例

  • GIMP(ver 1.2.1)
  • Sketch(ver 0.6.8)
  • Tgif(ver 4.1)